2014年~2017年の農林水産省補助事業「女性農業経営者次世代リーダー育成塾」と地方版「農業者育成塾入門編」は経営の基本や定石を提供することで好評をいただきました。

では経営の基本・定石とは何か?を育成塾の研修内容を開発・監修した育成塾主任講師が解説します。

農業経営者・従事者の方はもちろん、農業者を支援する立場の行政や専門家の皆さんにもぜひ知って欲しい内容です。ぜひ最後までご覧ください。

農業者の悩み

育成塾の塾生○○名、地方版の受講者○○名と学ぶ中で、多くの農業者が悩んでいることを知りました。

忙しくて疲れ果てている

農業生産者の○○%は小規模事業者です。法人化率も○○に過ぎず日本の大半を占めているが夫婦2人、親夫婦との4人などの家族経営です。こうした小規模事業者は限られた人数で生産も販売も宣伝も経営管理も全てを行わなければなりません。

生き物を扱っている農業は、毎日毎日

もうからない

目が回るほど忙しい1年を乗り越えてさあ確定申告だ、決算だと経理を見てみると「ほとんど利益が残っていない」「赤字になっている」ことに気づくのではありませんか。家族と従業員とあんなにがんばったのに信じられないと愕然とする方々。

さらに「なぜもうからない」のか理由がわからないので何を直せばよいのかがわからず、迷いながらとりあえず良さそうなことを試してみる。でも正しい対策とは限らないことをやみくもに行うので、結果はもうかるようにならない、または赤字を大きくしてしまう悪い方向へ。年々不安と焦りが積み上がっていく。

先が見えない

価格が下がる、競争も激しい、災害に見舞われる、自分も家族も加齢により力仕事がつらくなってくる、このまま農業を続けられるのかという不安が

農業者の悩みを解決するために必要なこと

こうした状況が起こるのはなぜでしょうか。それは経営や基本や定石を論理的な考え組み立てる知識と方法を手に入れる機会がなかったからではないでしょうか。こした視点から自農園・自社の農業が「もうかる形になっているか」をビジネスの定石・セオリーにそって見直す事業モデルシートをご提供することにしました。

【入門編】事業モデルシートを作成する

農業をビジネスとしてとらえ「もうかる仕組みになっているかどうか」を検討する枠組みとしてまず事業モデルシートを作成します。

事業モデルシートは3つの項目を埋めることで完成します。

事業の流れ(お客様・取引)と販売方法を明らかにする

まず自農園・自社のお客様・取引先がどのくらいあって、どんな販売方法で取引しているのかを明らかにします。お客様・取引先を全て書き出すことで、こんなにも多くのお客様・取引先とお付き合いしていうのかと改めて驚く方も少なくなりません。

売れるか・勝てるか(特色と差別化)を明らかにする