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アイコンタクトは、言葉を使わないコミュニケーションを行うときの代表的なものの1つです。知らず知らずにうちに使っていますが、その機能と効果的な使い方を振り返ってみましょう。

1.アイコンタクトとは

アイコンタクトとは、相手と視線が出会うこと(視線交差)をいいます。

アイコンタクトは、人間関係づくりに重要な4つの機能をもっています。

2.アイコンタクトの機能

2-1.認知機能

認知とは、心理学用語で「知ること」全般を指す言葉です。

アイコンタクトの認知機能は、相手を興味や関心のある対象として認め、人間関係を確認しようとする働きのことをいいます。

私たちは、興味がある対象を無意識に目で追う習性があり、対象に目を止めると飽きることなく見つめ続けます。

自分のこうした習性を知っているので、誰かに見つめられると、自然に「この人は私に関心があるらしい」「この人は私に興味をもっているようだ」と感じ、「今、私は相手から注目される存在として認められている」と自分の承認欲求を満足させます。

2-2.情報探索機能

アイコンタクトの情報探索機能は、相手が自分どう受けとめ、どのような考えや感情をもっているのか、相手の目を見て情報を得ようとする働きでき。

私たちは、相手がどう考え、どう感じているのか知りたいとき、通常は言葉を交わすことで、確かめようとします。しかし、特別にシチュエーションでは、言葉の代わりにアイコンタクトが使われます。

アイコンタクトが使われる条件

①声が届かないとき(距離がある、周囲の騒音がうるさいetc.)

②他の人に隠したい内容のとき

①サッカーなどのチームスポーツでは、アイコンタクトで意思の疎通を図ることが重視されます。応援の中では選手同士の声は聞き取りずらいですし、相手のチームの味方の戦術を知らせないために、アイコンタクトを使ったコミュニケーションは最適です。

②周囲に聞こえないように、内緒の合図として「目配せ」が使われます。

2-3.感情表出機能

アイコンタクトの感情表出機能は、眼差しによって、自分の気分や感情を相手に表現し伝達する働きです。「目は口ほどにものをいう」という昔のことわざどおりです。

例えば、

・言葉では「はい」と了解したが、目には不満の色が浮かんでいる。

・目が潤んでいて、感動している様子だった。

・新しいプロジェクトの話をしたら、目の色が変わってきた。

人は気分や感情に大きな変化があると、無意識に目に感情が出てしまうことがあります。

また、相手との関係やその場の雰囲気の悪化を気づかって言葉にしない、言葉にして表現するのが恥ずかしいといった理由から、あえて眼差しで表現する場合もあります。

2-4.調整機能

アイコンタクトの調整機能は、会話の順番や流れがスムーズに進むように、会話を調整する働きです。

相手と発言がかぶってしまったときとっさにゆずったり、何か言いたそうな人を察知し発言を求めるなどの場合に、言葉ではなくアイコンタクトを使うと、素早くまた大げさにならずに調整することができます。